正因为知道那样的夏天正在逼近,才会害怕。
去年夏天。
瑠璃色被双胞胎妹妹薔薇拉去参加影像拍摄。还没来得及拒绝,便已经和妹妹找来的两名同学一起转动起了摄像机。
「因为薔薇是特别的。」
一直活在才华横溢的妹妹阴影里、习惯退一步的瑠璃色,却在与拍摄伙伴水萌、凪相处的过程中,让原本透明的日常渐渐染上颜色。第一次体会到的情感,以及无数挣扎。
「天空也好,大海也好,靠近了都是透明的。」
在被透明的蓝色包裹的那个季节,他开始有所察觉。
然后,就在那个夏天——
薔薇消失了。
東京。主人公・深石 瑠璃色は、鯨の声を聞いている。
窓の外に広がる藍と白の水面。暑さのせいだろうか、蝉の声さえ遠い。空調の効いた教室から見上げる空は、ひどく隔たって見える。
三年生。
部活に没頭する者。推薦を取るために面接練習に必死な者。すべてが、少しずつ遠ざかっていく。
半年後、僕たちの学生生活は終わる。
これが最後の――青い季節。
そんな夏が近づいていると知っているから、怖い。
去年の夏。
瑠璃色は双子の妹・薔薇に誘われ、映像の撮影現場へ足を運ぶことになった。断る間もなく、妹が集めた同級生ふたりと共にカメラを回し始めていた。
「薔薇は特別だから」
才能あふれる妹の影で、いつも一歩下がって生きてきた瑠璃色。だが撮影仲間の水萌や凪と過ごすうち、透明だった日常が色を帯びていく。初めて味わう感情と、いくつもの葛藤。
「空も海も、近づけば透明なんだよ」
透明な青に包まれた季節、彼は気づき始めていた。
そしてその夏――
薔薇が、消えた。
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